水商売でも賃貸契約の審査をどのようにすれば通過できるのか？落とされる理由と通過するためのポイントを解説

水商売をしている女性の悩みの1つが、賃貸契約の審査に通りにくいことではないでしょうか。賃貸契約を結ぶための条件として「定職がある」ことは大きなポイントです。

水商売は定職とみなされないことが多いため、審査のハードルが高くなる傾向にあるようです。しかし、水商売での賃貸契約が不可能というわけではありません。今回は、水商売でも賃貸契約の審査に通過しやすくなるポイントなどを解説します。

水商売でも賃貸契約の審査をどのようにすれば通過できるのか？

賃貸契約の審査においては、通過しやすい職業や通過しにくい職業があります。水商売は一般的に通過しにくい職業と言われています。その理由を解説しましょう。

大家さんが自分の物件を借りる人に最も求めるのは、家賃を毎月しっかり払うことでしょう。そのため「安定した職業の人」が自然と好まれます。職業の中で特に印象が良いのは会社員です。定職で収入が安定しているため「しっかりした人」という印象ももたれます。

一方、水商売は収入が安定しない職業として敬遠されがちです。成績によって収入の浮き沈みが激しいことや、離職率が高いことなどが主な要因です。

水商売は基本的に夜型の生活スタイルです。そのため「夜に物音を立てる」「帰宅が夜遅い」などということから、ほかの住民とトラブルを起こすのではないかと危惧される場合もあります。大家さんとしては、できる限りクレームやトラブルを防ぎたいと思うのは当然です。

また、過去の住人が水商売をしていてトラブルを起こしていたことなどがあると、そのイメージが染みつき、あまり良い印象を持ってもらえない可能性もあります。

水商売は賃貸契約の審査に通りにくいことは事実ですが、審査を通過できないというわけではありません。それでは具体的に審査を通過しやすくするためのポイント解説します。

物件の中には、水商売専用の物件や、水商売の人でもOKとしている部屋などもあります。インターネットなどを活用すれば、水商売OKの物件を探すことは難しくありません。また、不動産業者に事情を話し、そういった物件を探して紹介してもらうのも良いでしょう。

賃貸契約は進学や転勤などで引っ越しが多くなる2～4月が最も忙しいハイ・シーズンです。物件に申込者が集中するため、貸主に有利な条件が提示されることも少なくありません。

この時期を過ぎ、6～8月頃のシーズンオフになると、反対に申込者にとってお得な条件が多くなってきます。できる限り好条件で契約を結びたいならシーズンオフを狙いましょう。

物件の条件にこだわり過ぎると、物件数が絞り込まれてしまいます。それでなくとも水商売は審査に通過しにくいため、譲れない条件以外はあまりこだわりを持たず物件探しすることをおすすめします。

繁華街の近くには水商売の人が多く住む傾向にあるため、そのようなエリアを探せば水商売に寛容な物件を見つけられる可能性もあります。

また、小さな子供がいるファミリー層などには繁華街近くの物件は避けられがちなので、部屋を空室にしないため、水商売でも受け入れてくれる場合もあります。

居住者が家賃を払えなくなった場合、代わりに家賃支払いの責任を負うのが保証人です。保証人が立てられれば審査を通過できる可能性は高くなります。なお、保証人への確認などで、申込者の職業が伝えられることはあまりありません。

ただし、保証人の責任は非常に重いため、トラブルを避けるため全くの他人に頼むのは避けた方が良いでしょう。

保証人を立てられない場合は保証会社を利用する方法もあります。入居時家賃の50～100％の保証料を支払うことにより、保証人のような役割を担ってくれます。なお、不動産業者や物件によって利用できる保証会社は決まっている場合がほとんどです。

水商売で保証会社の審査に通るかは保証会社によって大きく異なるため、審査に通りやすい保証会社が設定されている物件を選ぶのもポイントです。

まとまった預貯金があれば、収入が安定していなくても賃貸契約に通る可能性もあります。

ただし、預貯金審査の場合は最低でも家賃の約25倍以上の預貯金額がなければ難しいでしょう。また、大家さんによっては預貯金審査自体をしていない場合もあります。

水商売は賃貸契約の審査を通過できないわけではありません。さまざまな情報を手に入れ、審査を通過しやすいポイントを押さえながら物件探しをすれば、物件を借りることも可能でしょう。

また、不動産業者に正直に不安を伝え、物件探しや審査通過に関してベストな方法を一緒に考えてもらうのもおすすめです。この記事を参考に、ぜひ良い物件を見つけてください。