水商売で求められるお客様への作法と、してはいけない接客について

働くときには、作法について勉強する人もいるでしょう。言葉使いや立ち居振舞いなど、いわゆるビジネスマナーと呼ばれるものです。そして、水商売をするときにも、お客様への作法があるということを意識しましょう。

ですが、それがどんな作法なのか、詳細についてはなかなか知ることができません。もし、知らないで間違った作法をしてしまった場合は、お客様にも失礼になりますし、同僚からも冷たい視線で見られるかもしれません。

そこで、水商売の作法について詳しく解説します。水商売を始める前に、基本的な作法について学んでおくことで、お客様に失礼な態度をとることもありませんし、オーナーや先輩に怒られることもありません。

水商売では、まずテーブルでの作法が重要になります。ここでの作法がなっていないと、お客様から指名される機会も減ってしまう可能性があります。お客様が来店したときには、ボーイがおしぼりを運んできます。

このときに、丸めたままのおしぼりをお客様に渡す行為は絶対にやめましょう。使いやすいように広げて、お客様に笑顔で差し出すことが大切です。そして、お客様が使い終わったら、そのままにはせずに、綺麗に折り畳んで置いておきましょう。

そして、お客様がお手洗いに立ったときには、すぐにボーイに頼んで新しいおしぼりを用意してもらいましょう。決して、同じおしぼりを使い回すようなことはしてはいけません。そして、コップについた水滴を拭き取るための、専用のおしぼりやハンカチをスタンバイしておきましょう。

お客様にグラスを渡すときには、さりげなく水滴を拭いて渡すことで、女性らしさをアピールすることができますし、テーブルを水滴で汚すこともありません。

水商売では、テーブルでお酒を作る機会もあります。そのときに作法を間違えてしまうと、お客様から不評を買う恐れもあるので、慎重に行いましょう。お客様にお酒を作るときには、必ずお酒のラベルがお客様に見えるように向けることが大切です。

見栄えがよくなるという意味もありますが、お酒の名前をお客様が確認しやすくするためです。そして、氷をグラスに入れるときには、あまり大きな音を立てないように、そっと入れ、マドラーでグラス全体を冷やすようにかき混ぜます。

このときに、ついつい時計回りに混ぜてしまう人もいるでしょう。ですが、水商売で時計回りは、早く時間が経って欲しいという意味があるため、あまり好まれません。混ぜるときには、反時計回りで混ぜるようにしましょう。

そして、お酒と割りものを注ぎ、再びマドラーで同じように混ぜ、お客様へと渡します。そして、乾杯するときには、両手でしっかりグラスを持ち、お客様よりも下の位置で乾杯するようにしましょう。お酒の作法は、慣れるまで時間がかかる可能性もあるため、日頃から練習しておきましょう。

水商売の作法では、会話に関するものもあります。お客様に楽しい気持ちで帰ってもらうためには、会話で気を付けなくてはいけないことが多々あります。まず、お客様が興味を持ってくれる話題を提供することを心がけましょう。

あらかじめ、お客様が好きな話題を調べておくと、スムーズに会話を弾ませることができます。そして、話題が政治やスポーツなどになったときには、自分の意見は言わないようにしましょう。自分の意見を言うことで、お客様が不快な思いをすることもありますし、口論になってしまうこともあります。

お客様から意見を求められたときには、詳しくは知らないと、深い会話にならないようにしましょう。そして、絶対にしてはいけないのが、他のお客様の悪口を言うことです。水商売をしていると、理不尽なことを言うお客様に遭遇したり、嫌な思いをすることもあるでしょう。

そんなときに、馴染みのお客様に愚痴や文句を言うことは避けましょう。お客様からすると、もしかして自分のことも他のお客様に話しているのではと、不信感を抱いてしまう可能性があります。お客様には、できるだけ明るく楽しい話題を提供するようにしましょう。

水商売で必要な作法

水商売で必要な作法は多岐に渡り、難しいと感じるかもしれません。

ですが、常にお客様のことを考えて接客することで、自然と身につく作法もたくさんあるのです。そして、わからないことがあったときには、先輩に質問するなどして、細かい箇所まで気を付けるようにすることが大切です。必要な作法を身につけて、素敵な接客ができるようになりましょう。

とにかく、習うよりも慣れろ。という事ですね。あまり、深く考えても意味がないので、その時にあった場面で対応すれば良いでしょう。もし、ミスしたとしても何も恥じらう事なんてありませんから。