水商売をすると、OLをしていたら考えられないような、高額の給料をもらえるというイメージが、一般的にあります。実際のところ、どのくらいの給料をもらえるのか、気になるところだと思います。
また水商売の世界では、給料がどのように決まっているのかを、知らない人も多いでしょう。そこで、水商売をしている女性の給料について説明します。これから水商売の世界で働きたいと思っている女性は、この記事の内容を参考にしてみてください。
これから水商売を始めるなら知っておきたい!水商売の世界の給料の仕組みとは?
水商売の世界では、給料は、コンビニなどのバイトとは違った計算方法で割り出されています。コンビニの給料は、あらかじめ「時給」が決まっていて、その他にもらえるのは「深夜手当」程度です。
一方、水商売の給料は、基本的に「時給」と「インセンティブ」によって決まっています。時給はお店で働いた労働に対して、支払われる代価です。インセンティブは日本語にすると出来高のことで、女性が自分の力で稼いだ売上に対する報酬を意味します。
このインセンティブは女性の頑張りしだいで天井知らずに上げられるため、水商売の女性は一般の仕事に比べて、はるかにたくさんのお金を稼ぐことができるのです。
水商売の世界で女性が独自に稼げるお金のひとつに、「同伴料」があります。同伴料は女性が「同伴出勤」してもらった時に、お客さんから支払ってもらうお金のことです。同伴料はお店と女性が、事前に決められた割合で分け合います。
またインセンティブのひとつに「指名料」があります。お客さんが女性をテーブルにつかせるためのお金で、そのお金をお店と女性で分け合います。何組ものお客さんから同時に指名をもらえれば、時給に加えてたくさんの指名料を稼ぐことができます。
そして最も大きなインセンティブが「ドリンクバック」です。お客さんが頼んだドリンクの、一杯当たりの収入をお店と女性で分け合います。仮に高級なシャンパンで作る「シャンパンタワー」をお客さんに入れてもらった場合、一夜にして数百万円から一千万円以上のインセンティブを手にすることもできます。
費用も結構掛かるので注意!
水商売の給料は、時給とインセンティブによって決まり、インセンティブ次第では月収一千万越えの女性が生まれることもあります。このように水商売の世界は夢がありますが、独自で売上を伸ばせない女性は、基本的に時給のみの収入になります。
水商売の世界の時給は3,000円から5,000円程度が相場なので、それでも高収入を得られる仕事だと言えます。しかし、精神的にも肉体的にもハードな仕事のため、毎日のように働くのは難しく、隔週で働く女性も少なくありません。
働く日数、時間が減れば、給料は安くなります。また水商売をすると何かと費用がかかります。仕事に必要な費用が給料から引かれるため、時給だけの給料の場合は手元に残るお金が少なくなるでしょう。
水商売をするために必要な経費として、メイクアップのための化粧品を購入するお金、ヘアスタイルを整えるための美容院代、ドレスのレンタル代もかかります。エステに行って自分磨きをすれば、さらに費用がかかります。
また仕事を終えた後、公共交通機関が動いていない時間の場合は、自宅までお店の車で送ってもらいます。この時の「お車代」が給料から引かれてしまいます。またお酒を飲む仕事のため、胃腸薬やサプリメントを購入する費用も必要になるでしょう
お店によって給料の相場が違う!
水商売の仕事と一口に言っても、女性が働くお店は様々です。お店によって「給料の相場」も変わってきます。もっとも稼げるお店が「高級クラブ」です。それなりの容姿でなければ働くことができず、ママの厳しい指導に耐えられる根性や、社長クラスの男性を接客をするための社会マナーも必要になります。
次に稼げるのが「キャバクラ」です。30万円程度の給料を得ている人が多く、一部の女性は数百万円から数千万円程度稼いでいます。次に「ラウンジ」と呼ばれるお店が続き、「スナック」「ガールズバー」と続いていきます。最も給料の相場が低いガールズバーでも、女性がもらっている給料の相場は20万円から40万円と、コンビニなどのバイトに比べるとかなり高い給料を得ています。
水商売は独自で稼ぐ覚悟が必要です
水商売を仕事にするとどのくらい給料をもらえるのか、また、水商売の給料は、どのように決まっているのかについて見てきました。
その結果、水商売がとにかく稼げるというイメージは「インセンティブ」によって生まれていることが分かりました。水商売の仕事は、出ていくお金も多い仕事でもあります。そこで、これから水商売の世界で働こうとする女性は、時給だけで満足するのではなく、インセンティブを得るために、独自で稼ぐ覚悟が必要になるかもしれません。
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